長女は無事、希望していた高校に通い始め長男は部活に燃えています。次女も新たに習い事を始めました。高校、中学校、小学校の子供たちといると毎日何かと忙しく用事があり、1日があっと言う間に過ぎて行きます。

でも、やっぱり辛い。もし我慢しないでいいよなんて言われたらずっとずっと泣いていられる。本当に私は彼の事が大好きだったから。

最初に異変に気付いたのは一昨年の3月

手足が浮腫み、少し熱っぽい。

個人病院で検査をして、レントゲンをみた医師がすぐ総合病院への紹介状を書いてくれました。色々な検査を受け、「癌ではなく肺炎なので入院して点滴治療をしましょう」とのこと。

本人もそれならと軽い気持ちで入院したものの、全く症状が改善されず緊急手術になりました。

手術後、病理検査をした所「やはり癌です。しかも、あまり症例のない多形癌です。」

彼はその結果を聞き、あまりのショックにその場に倒れてしまいました。

3年前に実の弟が吐血してその日のうちに亡くなり、その後まさか自分も病気になるなんて思ってもみなかったのでしょう。

よく食べ、よく笑い、健康には自信があった彼。休みの日には必ずといっていいほど、子供たちを色々な場所に連れて行ってくれました。いつも笑顔でいっぱいの我が家でした。そんなに裕福とは言えなかったけれど毎日幸せを感じていました。

 先生が丁寧に説明をしてくれても全く現実味がなかった。信じられなかった。

でも、病気がわかって半年で彼は亡くなってしまった。

「パパは長期出張中で、波乗りかスノーボードばっかりして楽しくしてるって感じ」長女と次女が話してました。私もそう思うけど‥。でも会えないのは悲しくて辛い。私は涙を流してグチャグチャで酷い顔なのに思い出す彼の顔のはいつも笑っています。ずるいなぁ。

あと何年待てば会えますか？

私、毎日頑張ってるから、せめて夢の中で会ってくれないかなぁ。